マフラーを編もうと思ったときに、最初に気になるのが「毛糸は何玉あれば足りるの?」という疑問です。
実は、必要な玉数はマフラーの長さや幅だけでなく、毛糸の太さや編み方によっても大きく変わります。
細い毛糸なら多めに、極太毛糸なら少なめで完成することもあり、初心者ほど見積もりを間違えがちです。
この記事では、標準的なサイズ別・毛糸の種類別・編み方別 に必要な毛糸の玉数をわかりやすくまとめました。
余裕をもって毛糸を購入し、途中で足りなくなる失敗を防ぎたい方はぜひ参考にしてください。
マフラーを編むのに毛糸は何玉必要?基本の目安
標準サイズのマフラーに必要な玉数の目安
一般的に「幅20cm×長さ150cm前後」の標準的なマフラーを編む場合、並太毛糸であれば 4〜6玉程度 が必要です。これは、1玉あたりの長さが約40g・100m前後の毛糸を想定しています。
ただし、編む人の手のきつさや、どのくらいふっくら仕上げたいかによっても消費量は変わります。ゆるく編む人は少し多めに毛糸を消費する傾向があります。編み地の密度や模様の有無によっても必要玉数が増減するため、基本は +1玉余分に購入しておく のがおすすめです。
子ども用マフラーの必要玉数
子ども用のマフラーは大人用よりも長さが短く、幅も狭めに設定されることが多いため、必要な玉数はぐっと少なくなります。例えば「幅15cm×長さ100cm」のサイズなら、並太毛糸で 2〜3玉 ほどで十分です。
成長に合わせて編み直すこともあるため、コストを抑えたい人は100均の毛糸や、手持ちの余り糸を組み合わせて作るのも良い方法です。特に子どもは鮮やかな色を好むことが多いので、複数色を組み合わせて余り糸を活かすのも実用的です。
大人用ロングマフラーの必要玉数
首にぐるぐる巻きたい人や、長めに垂らしてファッションアイテムとして使いたい人向けには、長さ180cm〜200cmのロングサイズが人気です。この場合、標準的な並太毛糸なら 6〜8玉程度 が必要です。
また、ロングマフラーは重量感が出やすいため、軽めのアクリル毛糸を選ぶか、ふんわりしたウール混毛糸を使うと首への負担が軽く、使いやすさが向上します。
幅広マフラーやスヌードの場合
幅を30cm以上にした大判マフラーや、筒状に編むスヌードを作る場合は、通常のマフラーよりも多くの毛糸が必要になります。
- 幅広マフラー(30cm×180cm):8〜10玉程度
- 二重巻きスヌード(周囲120cm以上):7〜9玉程度
大きめの作品はインパクトがあり、ファッション性が高いですが、毛糸の重さやコストも増すため、事前に必要量をしっかり計算してから購入することが大切です。
マフラーとショールの玉数の違い
マフラーと似ているアイテムにショールやストールがあります。これらは肩から羽織るため、横幅が大きくなる傾向があります。そのため、同じ長さでも必要な毛糸の量はマフラーより多くなります。
- 三角ショール(幅150cm×高さ70cm):7〜9玉
- 大判ストール(幅60cm×長さ180cm):10〜12玉
ショールは模様編みを取り入れることが多いため、見た目の華やかさと消費量のバランスを考え、玉数に余裕をもたせるのがポイントです。
毛糸の種類と必要玉数の関係
並太毛糸で編む場合の目安
最もポピュラーな毛糸が並太です。並太毛糸は1玉あたりの長さが100m前後あり、編みやすく初心者にも扱いやすいのが特徴です。標準サイズのマフラーなら 4〜6玉、ロングサイズや幅広タイプなら 7〜9玉 が目安です。毛糸の種類やメーカーによって微妙に長さが異なるため、ラベルを確認してから必要量を計算するのが理想です。
極太毛糸で編む場合の目安
極太毛糸は1目が大きいため、編み進むスピードが速く、完成までの時間が短縮できます。マフラーの場合、標準サイズなら 3〜4玉 で仕上がることが多く、見た目もざっくりとした編み地が可愛らしい仕上がりになります。
ただし、極太毛糸は1玉あたりの長さが短い傾向があるため、サイズによっては思ったより多く必要になる場合もあるので注意が必要です。
細めの毛糸で編む場合の目安
細めの毛糸(中細や合細)は繊細な編み地を表現できる一方で、目が詰まりやすく、完成に必要な玉数が増えます。標準的なマフラーでも 6〜8玉以上、ロングマフラーなら 10玉前後 を見込む必要があります。
その分、柔らかく軽い仕上がりになり、持ち運びやすさや着け心地の良さが魅力です。
アクリル毛糸とウール毛糸の違い
アクリル毛糸は安価で手に入りやすく、軽くて扱いやすい特徴があります。マフラーを何本も編みたい人や、子ども用に気軽に作りたい人に最適です。一方で、ウール毛糸は暖かさが格段に上で、仕上がりに高級感が出ますが、玉数の目安はアクリルとほぼ同じです。
ただし、ウールは縮みやすい性質があるため、少し余裕を持って玉数を購入しておくと安心です。
海外毛糸を使うときの注意点
海外製の毛糸は1玉あたりの重量や長さが日本の毛糸と大きく異なることがあります。例えば「100gで約200m」など、日本の40g玉とは基準が違うため、国内の記事の目安をそのまま適用すると誤差が生じやすいです。
海外毛糸を使う場合は、「必要メートル数」を基準に逆算する のが正確な方法です。慣れない毛糸を使うときほど、1玉余分に買っておくと安心です。
編み方別に変わる毛糸の消費量
ガーター編みで必要な玉数
ガーター編みは表編みだけで編んでいくシンプルな方法で、初心者でも取り組みやすいのが魅力です。しかし、表編みだけを繰り返すため編地が厚くなり、毛糸の消費量は比較的多くなります。
標準的なマフラー(幅20cm×長さ150cm)をガーター編みで仕上げる場合、並太毛糸で 5〜6玉 が目安です。ふっくらとしたボリュームが出るため、見た目は豪華になりますが、糸の減りが早いので、1〜2玉余分に購入しておくと安心です。
メリヤス編みで必要な玉数
メリヤス編みは表目と裏目を交互に編むことで滑らかな編地が得られる人気の方法です。ガーター編みに比べて薄めの仕上がりになるため、毛糸の消費量はやや少なめです。
同じく標準的なマフラーサイズであれば、並太毛糸で 4〜5玉 程度で完成します。ただし、メリヤス編みは端が丸まりやすい特徴があるため、縁にガーター編みやかぎ針編みを加えるケースも多く、その場合は毛糸を追加で1玉ほど見込んでおきましょう。
リブ編みで必要な玉数
リブ編みはゴム編みとも呼ばれ、表目と裏目を交互に配置することで伸縮性のある編地になります。首にしっかりフィットするため、防寒性に優れていますが、縦方向に糸を多く使うため、消費量はやや多めです。
標準マフラーの場合、並太毛糸で 6〜7玉 が必要です。リブ編みは編み目が詰まって厚みが出るため、毛糸が多めに必要になることを念頭に置いて購入すると失敗が少なくなります。
かぎ針編み(長編み・細編み)で必要な玉数
かぎ針編みは棒針よりも編み目が大きく、模様を出しやすいのが特徴です。編み方によって毛糸の使用量が大きく変わります。
- 細編み:編み目が詰まりやすく、消費量が多くなる → 標準マフラーで 7〜8玉
- 長編み:編み目に隙間ができるため消費量が少なめ → 標準マフラーで 5〜6玉
模様を取り入れるとさらに糸の量が変わるため、完成イメージに合わせて余分に毛糸を準備するのがおすすめです。
模様編み・透かし編みで必要な玉数
模様編みや透かし編みは見た目に華やかさが出る一方で、編み目に隙間ができるため、消費量は比較的少なくなります。
例えば透かし模様の入ったマフラーなら、標準サイズで 4〜5玉 ほどで完成可能です。ただし、複雑な模様は試し編みが必要になり、その分糸を消費します。最終的に必要な量が読みにくいため、予備として+1玉 を用意するのが賢明です。
マフラーサイズ別の玉数目安
長さ150cm×幅20cmの基本サイズ
もっとも一般的なマフラーサイズである「幅20cm×長さ150cm」なら、並太毛糸で 4〜6玉 が標準的な目安です。編み方や毛糸の種類で多少の前後はあるものの、初心者が挑戦しやすいサイズ感で、男女問わず使いやすい長さです。
長さ180cm以上のロングサイズ
ロングマフラーは巻き方のアレンジが利き、特にファッション性を重視する人に人気です。幅20cm×長さ180cm以上のサイズでは、並太毛糸で 6〜8玉 が必要になります。さらに200cmを超えると 9〜10玉 を見込んだ方が安心です。
長さが増すほど重さも出てくるため、軽めの毛糸を選ぶと首や肩への負担が減ります。
幅30cm以上の大判マフラー
幅広タイプは肩掛けとしても使えるため、マフラーとショールの中間的な存在です。幅30cm×長さ180cmの大判サイズなら、並太毛糸で 8〜10玉 が必要です。
ボリュームが出る分、防寒性は高まりますが、仕上がりの重量を考慮して毛糸を選ぶと快適に使用できます。
子ども用(長さ100cm以下)
子ども用マフラーは、幅も長さもコンパクトに作れるため、必要な毛糸は少なく済みます。幅15cm×長さ100cm程度なら、並太毛糸で 2〜3玉 で完成します。
デザイン性を高めるために余り毛糸を組み合わせたり、ポンポンを付けたりする場合は1玉追加しておくと良いでしょう。
夫婦やペアで作る場合の玉数比較
ペアでマフラーを作る場合は、サイズやデザインを揃えることが多いですが、性別や身長によって適したサイズが変わります。
- 女性用(幅20cm×長さ150cm):4〜6玉
- 男性用(幅25cm×長さ180cm):6〜8玉
合計で 10〜14玉 を準備しておけば、安心して2本分のマフラーを仕上げることができます。
編む人のスキルと玉数の違い
初心者に多い玉数の見積もりミス
初心者にありがちなのは「見た目の感覚だけで毛糸を買ってしまう」ことです。完成イメージよりも糸が足りなくなり、追加購入しようとしたら同じロットが品切れ…という失敗はよくあります。また逆に「多すぎる量を買ってしまい、余らせてしまう」ケースも少なくありません。毛糸は色や質感によって印象が変わるため、試し編みやゲージ計算を行わずに進めると見積もりがずれやすいのです。初心者ほど「多めに買って、余ったら別の小物に活用する」という考え方を持つと安心です。
ゆるく編む人・きつく編む人の違い
同じ毛糸・同じサイズでも、編む人の手の力加減によって必要玉数は変わります。ゆるめに編む人は1目が大きくなるため糸を多く消費し、結果として玉数が増えます。一方で、きつく編む人は目が詰まって糸の消費が少なくなりますが、仕上がりが硬くなりやすいのが難点です。したがって、自分がどちらの傾向にあるかを把握し、標準の目安に対して±1玉程度を見込む と、途中で糸切れを防ぐことができます。
試し編み(ゲージ)の取り方と玉数調整
ゲージとは「10cm四方を編んで編み目の数や段数を測る」作業です。これにより、実際にどれくらいの糸を消費するかを正確に予測できます。例えば、10cm編んで15gの糸を使った場合、150cmのマフラーなら225g程度が必要と逆算できます。これを玉数に換算すれば、購入時の目安が明確になります。ゲージを取る手間を惜しまないことが、毛糸不足や余剰を防ぐ最大のポイントです。
余分に買うべき玉数の目安
毛糸は生産ロットによって微妙に色合いが異なるため、後から追加すると色が揃わないことがあります。そのため、最初に購入する際は 「必要量+1〜2玉」 を基本に考えると安心です。特に初心者や新しい編み方に挑戦する場合、編み直しや試し編みで余計に糸を消費することがあるので、余裕をもって準備しておきましょう。余った毛糸はニット帽や小物作りに活用できるため、無駄になることはありません。
毛糸の重さ・長さから計算する方法
毛糸ラベルの「長さ」「重さ」の見方
毛糸には必ず「重さ(g)」と「長さ(m)」が記載されています。例えば「40g=約80m」と表示されていれば、1玉で80mの糸が使えるという意味です。この数値を見れば、必要な総メートル数に応じて玉数を計算することが可能です。初心者は重さだけに注目しがちですが、実際に重要なのは 「長さ」 です。同じ40gでも糸の太さで長さは大きく変わるため注意が必要です。
必要メートル数から逆算する方法
マフラーを編む際の必要な糸の長さは、編み方やサイズによって異なりますが、おおよその目安を出すことができます。
- 標準サイズ(幅20cm×長さ150cm):約400〜500m
- ロングサイズ(長さ180〜200cm):約600〜700m
- 大判サイズ(幅30cm×長さ180cm):約800〜1,000m
例えば、1玉が100mなら標準サイズには5玉、ロングサイズには6〜7玉必要、というように逆算できます。
1玉100gタイプと40gタイプの違い
日本の毛糸は40g玉が多いですが、海外では100g玉が主流です。100g玉は1玉あたりの長さが長いため、必要な玉数が少なく済むというメリットがあります。例えば500m必要な場合、40g玉なら6〜7玉必要ですが、100g玉なら3玉程度で足ります。玉数が減ると糸の継ぎ目も少なくなり、仕上がりがきれいになる点も魅力です。ただし、100g玉は色替えや模様をつけにくいというデメリットもあるため、用途に合わせて選ぶのが良いでしょう。
メーカー別の毛糸長さの違い
同じ「並太毛糸」でも、メーカーによって1玉の長さは大きく異なります。あるメーカーは40g=70m、別のメーカーは40g=90mということも珍しくありません。つまり「玉数の目安」を鵜呑みにせず、必ずラベルのメートル数を確認する ことが大切です。編み物本に書かれている「並太毛糸6玉」といった表記はあくまで目安であり、自分が選ぶ毛糸の仕様に合わせて計算し直すのが確実です。
季節や用途による毛糸選び
冬用マフラーと春秋用マフラーの違い
冬用マフラーは「防寒性」を重視するため、ウールやアルパカなどの天然素材を使うケースが多く、必要な玉数もやや多めになります。厚みを持たせて空気を含ませる編み方にすると、同じサイズでも糸の消費量は増加します。例えば標準サイズのマフラーでも 5〜7玉 を見込むのが一般的です。
一方、春や秋の肌寒い時期に使うマフラーは「軽さ」と「通気性」が重要です。コットンやリネン混の毛糸を使うと、さらっとした質感で首元が快適になります。この場合は透かし編みや細めの毛糸を選ぶことが多く、必要玉数は 3〜5玉程度 と少なめで済みます。季節ごとに素材と玉数の傾向を押さえることで、用途に合ったマフラーが作れます。
通勤用とアウトドア用での毛糸選び
通勤用マフラーは、スーツやジャケットに合わせやすい落ち着いた色味と、長時間の使用に耐える「軽さ」が求められます。そのため、軽量なアクリル毛糸や薄手のウール混を使うのがベストです。標準的なサイズで 4〜5玉 ほどを目安にすると、軽量で扱いやすい仕上がりになります。
一方、アウトドア用のマフラーは防寒性と耐久性を優先します。厚みのある極太毛糸や、撥水性を持つ合成繊維を混ぜた毛糸がおすすめです。この場合、幅広で長めのマフラーを作ることが多く、必要な玉数は 7〜9玉 になることもあります。用途に応じて「軽さを重視するか、防寒性を重視するか」を基準に選ぶのがコツです。
プレゼント用に適した毛糸と玉数
プレゼントとしてマフラーを贈る場合は、毛糸選びがとても重要です。相手が普段どんなファッションをしているかに合わせて素材や色を選ぶと喜ばれます。例えば、カジュアルな相手には柔らかいアクリル毛糸や混紡糸、上品なスタイルの相手にはメリノウールやアルパカなど高級感のある毛糸が適しています。
玉数の目安は、標準サイズのマフラーなら 4〜6玉 が基本ですが、プレゼント用は「しっかりとした見栄え」が重視されるため、やや厚めに作ることが多く、+1玉余分に確保するのが安心です。
洗濯しやすい毛糸の玉数目安
日常的に使うマフラーは「洗濯のしやすさ」も大事なポイントです。アクリル毛糸は洗濯機で洗えるタイプも多く、気軽に使いたい人におすすめです。標準サイズなら 4〜5玉 で作れるため、コスト面でも扱いやすいのが特徴です。
一方、ウール100%の毛糸は暖かいですが縮みやすいため、手洗いが基本になります。ウールで編む場合は、毛玉や縮みに備えて「予備の1玉」を確保しておくと、修繕や編み直しにも対応できます。使用頻度やケアのしやすさに合わせて、必要玉数を調整すると良いでしょう。
マフラーを編む前に準備するもの
必要な毛糸と予備の玉数
まず必須なのは毛糸そのものです。先に紹介したサイズや編み方に応じた必要玉数を計算した上で、必ず1〜2玉は余分に購入する のが鉄則です。特に初心者は編み直しをする可能性が高いため、予備があると安心です。また、毛糸は同じ色でもロットによって微妙に色合いが異なるため、最初にまとめて購入しておくことが重要です。
編み針の太さの選び方
編み針の太さは毛糸の太さに合わせて選びます。毛糸ラベルには「適正号数」が記載されているので、それに従うのが基本です。並太毛糸なら棒針は8〜10号、かぎ針なら5〜6号が一般的です。針が太すぎると目がゆるくなり、細すぎると固い編地になってしまいます。初心者は「推奨号数の中間」を選ぶと失敗が少なくなります。
はさみ・とじ針・メジャーなどの道具
編み物は毛糸と針さえあればできそうに見えますが、実際には補助道具があると効率的です。
- はさみ:糸を切るために必須。小回りが利く手芸用がおすすめ。
- とじ針:編み終わりの糸始末やパーツの接続に必要。
- メジャー:長さを測りながら編むことで、完成後のサイズが狂いにくい。
- 目数リングや段数マーカー:模様編みやリブ編みの目印に役立つ。
こうした小道具を揃えることで、仕上がりの精度がぐんと上がります。
毛糸の保管方法
毛糸は湿気や直射日光に弱いため、保管には注意が必要です。未使用の毛糸はジップ付き袋や密閉容器に入れ、乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。長期間使わない場合は、防虫剤も入れてクローゼットなどに保管しましょう。また、毛糸はラベルを付けたまま保管することで、後から長さや重さの情報を確認でき、追加購入や使い回しがスムーズになります。
実際に人気のマフラー作品と使用玉数例
シンプルガーター編みマフラー(〇玉)
ガーター編みはもっとも基本的な編み方で、表目だけを繰り返すため初心者に向いています。糸の消費量は比較的多く、並太毛糸であれば標準サイズのマフラーに 5〜6玉程度 が必要です。仕上がりは厚みがあり、首元がとても暖かくなるのが特徴です。
リブ編みマフラー(〇玉)
リブ編みは表目と裏目を組み合わせることで縦に伸縮性が出る編地です。首にフィットしやすく、防寒性も高いですが糸の消費はやや多めです。標準的な大人用サイズで 6〜7玉 が目安です。編み地がしっかりしているため、長年使える耐久性のあるマフラーになります。
大判ストール風マフラー(〇玉)
幅30cm以上の大判マフラーは、肩掛けとしても使える万能アイテムです。並太毛糸で長さ180cm前後に仕上げるなら 8〜10玉 程度が必要です。見た目に高級感があり、防寒性も抜群ですが、その分重量が出るため軽めの毛糸を選ぶと使いやすくなります。
キッズ用マフラー(〇玉)
子ども用マフラーはコンパクトなサイズで済むため、必要な毛糸は少なめです。幅15cm×長さ100cm程度であれば 2〜3玉 で完成します。元気な色合いを組み合わせると子どもらしいデザインになり、余り毛糸を活用できるのも魅力です。
ポンポン付きマフラー(〇玉)
マフラーの両端にポンポンを付けると、一気に可愛らしい印象になります。標準サイズの本体部分に 4〜5玉 を使い、ポンポンに追加で 0.5〜1玉 を見込むと安心です。余り糸を使ってポンポンを作るのもおすすめです。
毛糸が足りなくなったときの対処法
同じ毛糸が手に入らない場合の工夫
編んでいる途中で毛糸が足りなくなり、同じ毛糸が販売終了していたり在庫切れになっている場合は、別の色をアクセントとして追加する方法があります。マフラーの両端や中央部分に違う色を使うと、デザイン性の高い「切り替えマフラー」に仕上げられます。
違うロット番号を混ぜるときの注意
同じ商品名・色番でもロット番号が違うと微妙に色合いが異なります。これを避けるためには、違うロットの毛糸をマフラーの途中ではなく、端からまとめて使う のがコツです。色の差が自然なグラデーションとして活かせます。
デザインを変更して仕上げる方法
毛糸が不足している場合は、予定していたサイズを変更して短めに仕上げるのも手です。例えば予定していた180cmを150cmにする、幅を少し狭くするなど、デザインをアレンジすれば無理なく完成できます。スヌードに作り替えるという応用も可能です。
余り毛糸をアクセントに使うアイデア
どうしても同じ毛糸を揃えられない場合、余り毛糸を端部分に取り入れて「ボーダー柄」や「ブロックカラー」にする方法もおすすめです。糸が足りない状況を逆にデザインとして活かすことで、オリジナル感のあるマフラーに仕上げられます。
余った毛糸の活用法
ニット帽にリメイクする
マフラーを編んだ後に少し余った毛糸は、ニット帽にリメイクするのに最適です。標準的な大人用のニット帽なら並太毛糸で 2〜3玉 が目安ですが、マフラーの余りを組み合わせれば十分に形にできます。余り毛糸が少量の場合は、縁部分やボーダーとして使うことでアクセントになり、シンプルなニット帽に個性を出すことができます。マフラーとセットで作ればコーディネートも楽しめるため、ギフトにも最適です。
アームウォーマーを作る
冬場に重宝するアームウォーマーは、余り毛糸で作れる代表的な小物です。両手分で必要な毛糸は並太毛糸で 1〜2玉 程度と少なく、短時間で編めるのも魅力です。親指用の穴を開けてシンプルに作る方法から、模様編みを取り入れてデザイン性を高める方法まで幅広くアレンジできます。寒さ対策だけでなく、スマホ操作をしやすくする実用性もあるため、余り毛糸を有効活用するのにぴったりです。
ポーチや小物に使う
少量の毛糸は、ポーチやコースター、キーホルダーなどの小物作りに活用できます。特にかぎ針編みで作るポーチは形が整いやすく、余った毛糸をつなぎ合わせても違和感が少ないのがメリットです。残った色を組み合わせることでカラフルな模様になり、世界に一つだけのオリジナル作品が完成します。アクセサリー感覚で普段使いできるため、無駄なく毛糸を使い切ることができます。
タッセルやポンポンに加工する
毛糸をタッセルやポンポンに加工するのも人気の活用法です。小さな量でも作れるため、マフラーや帽子の飾り、バッグチャームなどに応用可能です。タッセルは毛糸をまとめて結ぶだけで簡単に作れるため、編み物に慣れていない人でも楽しめます。ポンポンは子ども用マフラーやニット帽に付けると、ぐっと可愛らしい印象になります。余り毛糸を遊び心のあるアクセントに変えられる点が魅力です。
よくある質問(Q&A)
初心者でも2玉で編めるマフラーはある?
はい、可能です。細めのマフラーや子ども用サイズなら、並太毛糸2玉で仕上げることができます。例えば幅15cm×長さ100cm程度のコンパクトサイズであれば、2玉でも十分です。大人用でも、かぎ針の長編みや透かし編みを取り入れると糸の消費が少なくなり、短めサイズなら完成可能です。
100均の毛糸だと何玉必要?
100均の毛糸は1玉の長さが短め(20〜40gで約40〜70m)なので、必要な玉数は多くなります。標準サイズのマフラーを作る場合、並太毛糸で 7〜10玉 程度が目安です。ロングサイズや幅広のデザインを目指す場合はさらに必要になるため、購入時は多めに確保しておくと安心です。
毛糸を買いすぎたときの保存方法は?
余った毛糸は湿気と虫害に弱いため、保管には工夫が必要です。ラベルを外さずにジッパー付きの袋に入れ、乾燥剤と一緒に密閉して保存すると劣化を防げます。長期保管の場合は防虫剤を併用すると安心です。毛糸は紫外線で色褪せすることもあるため、直射日光を避けてクローゼットや収納ボックスにしまうのがおすすめです。
途中で糸を替えても大丈夫?
途中で糸を替えるのは問題ありません。むしろ、違う色や素材を組み合わせることでデザイン性を高められます。ただし、替える位置には注意が必要です。自然に見せるためにはマフラーの端や模様の切れ目で糸を替えると目立ちにくくなります。途中で毛糸が切り替わる場合は「糸始末」を丁寧に行うことで、見た目も仕上がりもきれいに完成します。