東芝の洗濯機で「C5」というエラー表示が出て、洗濯が途中で止まってしまった――そんなトラブルは非常に多く発生しています。
このC5エラーは「排水異常」を意味しており、排水ホースの詰まりや異物混入、排水ポンプの不具合が主な原因です。
実はこのエラー、多くのケースでは修理を呼ぶ前に自分で対処可能です。
フィルターの掃除やホースの確認、異物の除去など、基本的なチェックを行うことで改善する例が多数あります。
本記事では、C5エラーの原因と対処法、修理の目安や再発防止策まで、検索ユーザーが最も知りたい「今すぐ解決」につながる情報を徹底的に解説します。
「修理を呼ぶ前に何ができるか知りたい」「放置していいのか不安」という方は、まずここを読めば解決の糸口が見つかるはずです。
東芝洗濯機のC5エラーとは?原因と症状を解説
C5エラーの意味と表示されるタイミング
東芝洗濯機における「C5エラー」は、メーカーが公式に「排水異常」を示すコードとして定義しています。
洗濯中、すすぎや脱水のタイミングで排水が正常に行われない場合、このエラーが表示されるのが一般的です。特に、水位が一定時間内に下がらないときに検知され、エラーとして表示されます。
このため「C5」が表示されたときは、まず排水周りに問題がある可能性を疑うのが基本です。排水ホースの詰まりや排水口の異常だけでなく、異物が排水弁に引っかかっているケースも少なくありません。
一見すると機械的なトラブルのように見えますが、多くの場合はユーザー自身で対処できる内容です。
排水エラーで止まる仕組み
C5エラーが表示されるのは、洗濯機内部のセンサーが「一定時間排水できていない」と判断したときです。
東芝の洗濯機には、排水を監視するセンサーや安全装置が搭載されており、水が排出されない状態を放置しないよう設計されています。
これは、モーターやポンプの焼き付き、異常加熱などを防ぐための保護機能でもあります。つまりC5は、単なる故障コードではなく「重大なトラブルを未然に防ぐための警告」なのです。
この仕組みを理解しておくことで、焦らず冷静にチェック箇所を絞り込むことができます。
C5が出るときに見られる共通症状
C5エラーが表示されるときには、いくつかの共通する症状があります。
たとえば、すすぎ・脱水時に「ブーン」という排水ポンプの作動音は聞こえるのに水が抜けていない、または途中で止まってしまうといったケースです。
また、排水口からゴボゴボと音がするのに水位が変わらない、あるいは脱水に移行しないといった現象も多く報告されています。さらに、機種によっては一度停止して再起動しても同じエラーが繰り返し出る場合もあります。
これらの症状は、排水経路に何らかの障害がある可能性が高く、放置すると洗濯機内部に水がたまり続ける危険があります。
C5が表示されやすい使用環境の特徴
C5エラーは、使い方や環境によっても発生しやすい条件があります。
特に多いのが、排水ホースの長さが適正でない、または折れ曲がっている設置環境です。ホースが床と密着していたり、高さのある排水口に差し込んでいたりすると、水がスムーズに流れずエラーが出やすくなります。
また、髪の毛や糸くず、小物類が排水口やフィルターにたまりやすい家庭では、エラーの発生率が高くなります。さらに冬場は、低温による排水不良(凍結)もC5の原因になることがあります。
設置環境と使用状況を見直すことで、C5エラーの頻度を大きく減らせることがあります。
C5エラーの主な原因とチェックポイント
排水ホースの詰まりや折れ
C5エラーで最も多いのが、排水ホースの詰まりや折れです。
排水ホースが途中で折れていたり、壁や床との間に圧迫されていたりすると、水が正常に流れなくなりエラーが出ます。長年使っていると、内部にゴミやぬめりが蓄積し、目詰まりを起こしているケースも少なくありません。
ホースを一度取り外して中を確認し、水がスムーズに流れるかチェックするとよいでしょう。詰まりがある場合は、ホース用ブラシやぬるま湯を使って洗浄します。
排水弁や排水口への異物混入(ヘアピン・ワイヤーなど)
C5エラーの次に多いのが、排水弁や排水口への異物混入です。
ヘアピンやクリップ、ワイヤー、ボタンなどが排水口に落ち込むと、水の流れが完全に止まってしまうことがあります。異物は目視では見えにくい位置に引っかかっていることも多く、慎重な確認が必要です。
割り箸やピンセットなどを使い、洗濯機の電源を切った状態で異物を取り除きます。無理に押し込むとさらに奥に入り込むので注意が必要です。
排水ポンプの故障・動作不良
排水ポンプそのものが故障している場合もあります。
この場合、ポンプが作動しても排水が進まない、あるいはモーター音がしないといった症状が現れます。C5エラーが頻発し、他の対処をしても改善しないときは、ポンプの経年劣化やモーター不良の可能性があります。
ポンプは消耗部品のため、ある程度使用年数が経つと交換が必要になることがあります。異音がする場合や、排水時に全く作動音がしない場合は修理・交換を検討しましょう。
排水フィルターの汚れ・つまり
排水フィルターに糸くずやゴミがたまると、排水効率が落ち、C5エラーが表示される原因になります。
特にドラム式洗濯機では、フィルターにほこりや髪の毛が密集していることが多く、こまめな掃除が重要です。
フィルターを外し、水でしっかりと汚れを洗い流しましょう。ブラシや古歯ブラシを使うと細かい汚れも落とせます。掃除の目安は週1回程度が理想です。
冬季の凍結や水温による影響
冬場に多いのが、ホースや排水口の凍結による排水不良です。
寒冷地では特に発生しやすく、朝方など気温が下がったときに排水できなくなり、C5エラーが表示されることがあります。
この場合、ホースを温めて解凍するか、断熱対策を行うことで改善できます。防寒材を巻いたり、排水口付近に温かいタオルを当てる方法も有効です。
また、低水温では排水の粘度が高くなり、流れにくくなることもあるため注意が必要です。
自分でできるC5エラーの初期対処法
電源リセットと再起動の手順
C5エラーが表示されたとき、最初に試すべきは「電源リセット」です。
洗濯機は一時的なセンサー誤検知でエラーが出ることもあるため、電源をオフにしてコンセントを抜き、1〜2分放置することで内部の保護機能がリセットされる場合があります。
再度電源を入れて洗濯機を起動すると、エラーが消えて通常運転に戻ることも少なくありません。特に、短時間の排水トラブルや水位センサーの一時的な誤作動では、この方法が有効です。
ただし、何度も同じエラーが出る場合は、排水経路や部品に根本的な問題がある可能性がありますので、次のステップに進みましょう。
排水フィルターの掃除方法
C5エラーの多くは「排水フィルターの詰まり」が原因です。
フィルターには髪の毛や糸くず、細かいゴミが溜まりやすく、そのままにしておくと水がスムーズに流れずエラーを引き起こします。
掃除の手順は以下のとおりです。
- 電源を切り、コンセントを抜く。
- フィルターを取り外す。
- 水洗いしながらブラシで細かい汚れを除去する。
- 完全に乾燥させてから元に戻す。
掃除頻度は、週1回〜2回が理想です。溜まった汚れをこまめに落とすことで、C5エラーの予防にもつながります。
排水ホースと排水口の確認ポイント
次にチェックしたいのが排水ホースと排水口です。
ホースが折れていたり、家具や壁で押しつぶされていると排水が止まり、エラーの原因になります。特に長年使っている場合、ホース内部のぬめりやゴミの蓄積もトラブルの元です。
排水ホースを一度外して中の水がスムーズに流れるか確認しましょう。詰まりがある場合はホースブラシやぬるま湯で洗浄します。排水口の奥にも異物がたまりやすいため、棒やピンセットを使って丁寧に取り除くのがポイントです。
異物除去と詰まりの解消手順
C5エラーの原因には、ヘアピンやクリップ、ボタンなどの異物混入も多く見られます。
これらは排水弁やホース内で水の流れを妨げ、センサーが「排水できない」と判断してエラーを出すのです。
異物除去の際は、必ず電源を切って安全を確保したうえで作業します。排水口やホースの中に割り箸やピンセットを差し込み、慎重に異物を取り除きます。
強引に引っ張ると奥に押し込んでしまう危険があるため、少しずつ動かして取り出すのがコツです。
排水試運転で改善を確認する方法
フィルターやホース、異物のチェックが完了したら、必ず排水の試運転を行いましょう。
洗濯機の「排水のみ」や「脱水」モードを使用して、スムーズに水が流れるかを確認します。排水が途中で止まらず、エラーが表示されなければ改善成功です。
この段階でC5が再び表示される場合は、排水ポンプなど部品自体の不具合が考えられます。その場合は、早めに修理やサポート対応に進むことをおすすめします。
修理が必要なケースとメーカー対応
自力では直らないC5エラーの見分け方
C5エラーは多くの場合、フィルターやホースの掃除で解消しますが、何度も繰り返す場合は内部部品の不良が疑われます。
特に以下のような症状があるときは、修理が必要になる可能性が高いです。
- 排水ポンプの作動音がしない、または異音がする
- 詰まりを解消してもエラーがすぐ再発する
- 水がまったく排出されない
これらはポンプモーターやセンサーの故障が原因であることが多く、自力では対処が難しいケースです。
修理依頼の目安と費用相場
修理を依頼する場合、目安となる費用は以下のとおりです。
- 排水ポンプ交換:約8,000〜15,000円
- 出張・点検費用:約5,000〜8,000円
- センサーや基板関連の交換:10,000円以上
機種や年式によって異なりますが、軽度の修理であれば1万円前後で済むケースもあります。ただし、古い機種の場合は修理費が高額になることもあるため、買い替えとの比較が重要です。
保証期間内で受けられるサポート内容
東芝の洗濯機には通常、1年間のメーカー保証がついています。
保証期間内であれば、製品の初期不良や自然故障の場合、無償で修理を受けられることがあります。
また、延長保証に加入している場合は、数年間の修理がカバーされるケースもあるため、保証書を確認しましょう。排水ポンプの不具合などは保証対象となることが多く、まずはサポートに問い合わせるのがおすすめです。
修理前に準備しておく情報(型番・症状など)
修理を依頼する際は、スムーズな対応のために以下の情報を準備しておくと便利です。
- 洗濯機の型番(本体ラベルに記載)
- 購入時期と保証書
- エラーの発生状況と頻度
- これまでに試した対処内容
これらを伝えることで、サポート窓口でもより的確な判断が可能になり、訪問修理までの時間短縮にもつながります。
また、電話やWEBでの事前見積もりもできるため、費用感を把握したうえで依頼するのが安心です。
C5エラーを防ぐための日常メンテナンス
排水フィルター・ホースの定期掃除
C5エラーの最も多い原因は「排水経路の詰まり」です。
このため、エラーを防ぐには排水フィルターとホースの定期的な掃除が欠かせません。排水フィルターには糸くず・髪の毛・洗剤カスが溜まりやすく、放置すると水の流れが悪くなります。
理想的な掃除頻度は週1回〜2回。フィルターは外してブラシで洗い、ホースは水を通して内部に詰まりがないか確認します。特にホースの途中が曲がっている場合、ぬめりやゴミが溜まりやすいため重点的にチェックしましょう。これを習慣化するだけで、C5エラーの発生頻度を大きく下げることができます。
小物類・異物の混入を防ぐ洗濯方法
排水詰まりを防ぐうえで見落とされがちなのが「洗濯物に紛れた小物類」です。
ヘアピン、クリップ、コイン、ワイヤーなどの小さな異物は排水弁やホースの内部に引っかかりやすく、C5エラーの直接的な原因になることがあります。
これを防ぐためには、洗濯ネットの活用が効果的です。特に下着や靴下、ハンカチなどの小さな衣類はネットに入れるだけで異物混入リスクを大幅に軽減できます。また、洗濯物を入れる前にポケットの中身を確認することも重要な習慣です。
設置環境(排水位置・ホースの取り回し)の見直し
C5エラーは、洗濯機本体に問題がなくても「設置環境」に原因があるケースが少なくありません。
排水ホースの長さが合っていなかったり、床に密着していたり、折れ曲がっていると、水の流れが悪くなりエラーが発生しやすくなります。
理想は、ホースが床と水平に近い状態で、無理のない角度で排水口へ差し込まれていることです。余分な長さがある場合は短くするか、たるみを解消しましょう。また、排水口が高い位置にある場合は、水圧不足でうまく流れないこともあるため、設置場所そのものを見直すのも有効です。
冬季の凍結対策と予防ポイント
寒冷地では、冬になると排水ホースや排水口の凍結によってC5エラーが発生するケースが増えます。
特に夜間〜早朝は気温が下がりやすく、ホース内部の水が凍結して排水が止まることがあります。
凍結を防ぐためには、断熱材を巻く・簡易ヒーターを設置する・屋外の排水口に防寒対策をするといった対策が効果的です。また、使用後に残水を抜いておくことも凍結予防になります。寒さが厳しい地域では、冬季だけホースを短くしたり、通水後に乾燥させる習慣をつけるのもおすすめです。
よくある質問(Q&A)|C5エラー解決の疑問
C5は放置しても大丈夫?
結論から言うと、C5エラーは放置厳禁です。
エラーが出ている状態は「排水できていない」または「排水に異常がある」サインであり、放置すると洗濯槽内に水がたまり続け、異臭やカビの発生、最悪の場合はポンプの焼き付きによる故障にもつながります。
たとえ一時的に改善しても、根本原因を取り除かない限り再発する可能性が高いため、早めの対処が必要です。
修理と買い替え、どちらが得?
修理か買い替えかの判断は、「洗濯機の使用年数」と「修理費用の目安」で決めるのがポイントです。
排水ポンプの交換など軽度の修理なら1万円前後で済むこともありますが、購入から7年以上経過している場合は、修理しても別の部分が故障するリスクが高まります。
一方、保証期間内であれば無償修理が可能なケースもあるため、まずはサポートに連絡して見積もりを取るのがおすすめです。修理費が2万円を超えるようなら、買い替えを検討するユーザーが多い傾向にあります。
C5エラーは保証対象になる?
C5エラーは「排水ポンプの故障」や「初期不良」による場合、保証対象になることがあります。
ただし、髪の毛や異物の詰まりなどユーザー側の使用環境が原因の場合は、保証が適用されない可能性もあります。
保証書を確認し、対象範囲を把握しておくことが大切です。延長保証に加入している場合は対応年数が長くなるので、修理費の自己負担を抑えられることもあります。
業者に依頼する前に確認すべきこと
修理業者に依頼する前に、以下のポイントを確認しておくとスムーズです。
- 型番・製造年式
- 発生している症状とタイミング
- 排水フィルターやホース掃除の実施状況
- 保証書・延長保証の有無
これらを整理して伝えることで、修理担当が症状を正確に把握でき、訪問時の作業時間や費用の見積もりも明確になります。
また、自力で解決できる範囲かどうかの判断もサポート窓口で教えてもらえるため、まずはメーカーに相談するのが賢明です。