東芝の洗濯機を使っていて、突然「C5」や「E2」「EE1」などのエラーコードが表示されて困った経験はありませんか?
実は、これらのコードは故障そのものではなく、トラブルの原因を知らせるサインです。
コードごとに意味があり、適切な対応をすれば自分で解決できるケースも多くあります。
本記事では、東芝洗濯機によく出るエラーコードの意味と原因、自分でできる初期対処法、修理・保証の目安、再発防止のコツまでを網羅的に解説します。
「すぐに直したい」「修理が必要か知りたい」「対処法を一目で知りたい」
そんな方に向けた、実用性重視のトラブル解決ガイドです。
東芝洗濯機のエラーコードとは?仕組みと基本対処
エラーコードの役割と仕組みを理解する
東芝の洗濯機に表示される「エラーコード」は、単なる記号ではなく、機械が異常を検知したときの重要なサインです。
C5やE2、E6といったコードはそれぞれ異なる意味を持ち、排水や給水、ドラムの異常、センサーの故障など、問題の発生箇所をユーザーに知らせています。
エラーが出たからといってすぐに故障とは限らず、適切に対処すれば自力で復旧できるケースも多くあります。まずはコードが何を意味しているのかを正しく理解することが、最短でトラブルを解決する第一歩です。
表示の見方と確認すべきポイント
エラーコードは洗濯機のデジタル表示部やランプの点滅パターンとして表示されます。
特にドラム式と縦型では表示の仕方に若干の違いがあるため、取扱説明書やメーカーサイトで表示場所と意味を確認することが重要です。
表示を見たら、まずは「どのコードなのか」を正確にメモし、その後で該当する原因と対処法を調べる流れが基本です。
曖昧なままリセット操作を繰り返すと、症状を悪化させることもあるため注意しましょう。
まず試すべき基本リセット方法
多くの東芝洗濯機では、一時的な誤作動やセンサーの不安定によってエラーが表示されることがあります。
この場合は、以下のようなリセット操作で改善することがあります。
- 電源をOFFにする
- コンセントを抜く
- 1〜2分程度待機する(放電)
- 再度コンセントを差し込み、電源ON
これだけで解決するケースも少なくありません。特に湿気やホコリによる一時的な検知エラーでは、このリセットが効果的です。
ただし、頻繁に同じコードが出る場合は、部品の劣化や詰まりなどの根本的な問題がある可能性が高いため、次のステップに進みます。
異音・水漏れなどの付随症状にも注意
エラーコードは単体ではなく、異音・振動・水漏れといった症状を伴って発生することもあります。
例えば、排水エラー(C5)の場合は「ゴボゴボ」という異音がすることが多く、E2では蛇口の水圧不足やホースの折れによる水漏れが発生するケースもあります。
このような症状はエラーの原因を特定する重要なヒントになるため、見逃さないことが大切です。
異音が大きい、焦げ臭い、頻発するなどの場合は、安全のため使用を中止し、修理や点検を検討する必要があります。
東芝洗濯機でよく出るエラーコード一覧と原因
C5:排水異常・つまりのサイン
C5は東芝洗濯機で最も発生頻度の高いエラーの一つで、排水フィルターやホースのつまり、排水経路の異常を意味します。
洗濯槽内のゴミや糸くずが排水フィルターに詰まると、排水がスムーズに行われず、エラーとして検知されます。
また、ホースが折れていたり、高さが適正でない場合も同様のエラーが出るため、フィルターとホースの両方を確認することが重要です。
E2:給水エラーの原因と確認点
E2は「給水が正常に行われていない」というエラーで、蛇口の開閉や水圧、給水ホースの状態が関係しています。
蛇口がしっかり開いていなかったり、ホースの差し込みが甘いと給水できずエラーになります。
また、水道フィルターにゴミが詰まっているケースも多く、蛇口・ホース・フィルターの順にチェックするのが基本です。
冬場は凍結による給水不良も発生しやすいので、季節要因も無視できません。
E6:モーター異常やドラムのロック
E6はモーターやドラムの回転異常を示すエラーです。洗濯物の偏りやドラムのロック機構の不具合が主な原因で、モーターへの負荷が過剰になると安全装置が作動します。
ドラムに大きな毛布や重い洗濯物を詰め込みすぎていると、モーターが正常に回転できずE6が表示されることがあります。
一度洗濯物を取り出し、少量で再運転することで改善するケースもありますが、異音を伴う場合はモーターやベルトの点検が必要です。
E7:ドアロック・ふた検知エラー
E7はふたロック機構に問題があるときに表示されます。ふたが完全に閉まっていない、ロックセンサーが誤作動している、パッキンにゴミが挟まっているといったケースが多いです。
強く押し込んでも閉まらない場合は、ロックユニットの摩耗や破損が考えられるため、修理が必要になることもあります。
また、湿気や経年劣化によってふたが変形している場合もあるため、長期間使用している機種では注意が必要です。
EE1:安全装置作動による停止
EE1は「安全装置が作動して洗濯機が停止した」ことを意味します。
センサーが水漏れや電気系統の異常を検知すると、自動的に運転を停止してEE1を表示します。
まずは電源を切ってリセット操作を行い、改善しない場合は排水周りや内部センサーの点検が必要です。焦げ臭いにおいや異音を伴うときは、即使用を中止しましょう。
ED4:基板系・センサー系のトラブル
ED4は基板やセンサーの通信異常を示すコードで、ユーザー自身での対応が難しいケースも多いです。
湿気やホコリ、長期間の使用による接触不良が原因になることがあり、リセットで一時的に直っても再発する可能性が高いのが特徴です。
このコードが頻繁に出る場合は、修理や基板交換を視野に入れる必要があります。
その他のコードと対応一覧
東芝洗濯機には上記以外にも多数のエラーコードが存在します。
例えばE1は給水弁の異常、E4は水位異常、E5は温度センサーの不具合などが代表的です。
これらは発生頻度は低いものの、症状を放置すると故障の拡大につながるケースもあるため注意が必要です。
コードが不明な場合は、取扱説明書やメーカーサイトの一覧表で確認するか、サポートに問い合わせるのが確実です。
コード別|自分でできる初期対処とチェックポイント
C5の詰まりを直す排水フィルター掃除
C5エラーは東芝洗濯機で最もよく見られる「排水異常」を示すコードです。
原因の多くは、排水フィルターのつまり。糸くずや髪の毛、小さな衣類片がフィルターに詰まり、水の流れを妨げています。
対処法としては、まず洗濯機の電源を切り、水抜きをしてからフィルターを取り外します。ブラシや流水を使ってしっかりと汚れを除去し、パッキン部分の汚れやカビもきれいに拭き取ることが大切です。
掃除後はしっかりとフィルターを元に戻し、排水テストを行ってエラーが解消するか確認します。ホースの折れ曲がりや高さの問題がある場合もC5の原因になるため、排水経路全体をチェックしましょう。
E2で確認すべき給水ホース・蛇口
E2エラーは「給水異常」を示すコードで、蛇口の閉め忘れや水圧不足、ホースの接続不良が主な原因です。
まず蛇口がしっかり開いているかを確認し、ホースが折れていたり潰れていないかをチェックします。
また、ホースの根元にある給水フィルターにゴミが詰まっているケースも多く、これを取り除くだけで改善することがあります。
冬場は凍結によって水が通らないこともあるため、蛇口周辺を温めることで解消するケースもあります。
給水周りのトラブルは小さな確認で直ることが多いため、焦らず順にチェックすることがポイントです。
E6のドラム・ベルト・モーター確認方法
E6エラーはモーターやドラムの回転異常を示すもので、洗濯物の偏りや過負荷が原因であることが多いです。
ドラムの中に毛布など大きな洗濯物を入れているとバランスが崩れ、モーターが正常に回転できず安全装置が作動します。
対処としては、洗濯物を取り出して量を減らした状態で再運転するのが基本です。
改善しない場合は、ドラムの内部やベルトの状態を確認します。焦げ臭さや異音がある場合は、モーター自体の劣化・故障が考えられるため、早めの点検が必要です。
E7のふたロック解除と誤検知対応
E7エラーは「ふたロックの異常検知」を示します。ふたが完全に閉まっていない、ロック部に異物が挟まっている、センサーが誤作動しているなどが主な原因です。
まずふたの縁にゴミや繊維が挟まっていないか確認し、しっかりと閉め直します。それでも改善しない場合は、一度電源をOFFにしてロックが解除されるまで少し時間を置くと直るケースもあります。
ふたロック部品の摩耗や経年劣化も考えられるため、頻繁にE7が出る場合は部品交換を視野に入れましょう。
EE1のリセットと再起動の流れ
EE1エラーは「安全装置が作動した状態」で、排水や水漏れ、電気系統の異常が原因であることが多いです。
まず電源を切り、コンセントを抜いて1〜2分程度放置(放電)します。その後再度電源を入れ直し、リセットを試みます。
それでも改善しない場合は、排水経路に水漏れがないか、基板付近に湿気やホコリが溜まっていないかを確認しましょう。焦げ臭いや異音がある場合は安全のため使用を中止し、修理依頼を検討する必要があります。
ED4はセンサー・基板の見極めが重要
ED4エラーはセンサーや基板の通信異常を示します。この場合は、単純なリセットでは改善しないことが多く、内部部品の故障が原因の可能性が高いです。
湿気やホコリ、経年劣化などで基板とセンサーの接触が悪くなると、このエラーが発生します。
一時的にリセットで直ることもありますが、再発しやすいのが特徴です。頻発する場合は修理や交換が必要と考えた方がよいでしょう。
エラーコードが直らないときの修理・保証対応
修理が必要になる症状の見極め方
リセットや簡単な清掃を行ってもエラーが直らない場合、内部のセンサーやモーター、基板のトラブルが考えられます。
例えば、C5エラーでフィルター掃除をしても改善しない場合は、排水ポンプの劣化やホースの奥のつまりが原因かもしれません。
E6エラーで何度も停止する場合は、モーターが過熱していたり、ドラムの駆動系が損傷していることもあります。
同じコードが頻繁に出る・再起動しても改善しない・異音や焦げ臭いにおいを伴うといった症状があるときは、早めに修理を検討することが重要です。
保証期間内に受けられるサポート内容
東芝の洗濯機には、メーカー保証が1年間ついているほか、延長保証に加入している場合はさらに長期間の無償修理が可能です。
保証期間内であれば、部品代・工賃・出張費が無料になるケースも多く、自己判断で分解するよりもメーカーサポートを活用した方が安全です。
保証書や購入証明書を手元に用意して、型番と症状を伝えるとスムーズに対応してもらえます。
修理費用の目安と部品交換の相場
保証外の場合、修理費用の目安は1万円〜3万円程度です。
排水ポンプやふたロックユニットなどの部品交換は1万円前後、基板やモーター交換になると2万円を超えるケースもあります。
修理費が高額になる場合は、買い替えとのコスト比較も重要です。
修理より新しい省エネモデルに買い替えた方が、長期的には経済的になるケースもあります。
修理依頼時に準備しておく情報
修理を依頼する前に、次の情報をまとめておくと手続きがスムーズです。
- 洗濯機の型番・製造年
- 発生しているエラーコード
- エラーが出るタイミング(給水時、排水時など)
- 付随する症状(異音、水漏れ、振動など)
これらを事前に伝えることで、業者側も事前に必要な部品や工具を準備できるため、1回の訪問で修理が完了する可能性が高まります。
余計な出張費や再訪問の手間を防ぐためにも、できる限り具体的な情報をまとめておきましょう。
再発防止のためのメンテナンスと使い方
排水・給水フィルターの定期清掃
東芝洗濯機のエラーコードの多くは、排水・給水のトラブルに起因しています。特にC5(排水)とE2(給水)は発生頻度が高く、定期的なフィルター掃除で予防できるケースが非常に多いです。
排水フィルターには糸くずや髪の毛、衣類の細かな繊維が蓄積します。これを放置すると排水不良やポンプの負荷増大を引き起こし、C5エラーが再発しやすくなります。
給水フィルターも蛇口のゴミや水道の砂利などが詰まりやすいため、最低でも月1回は清掃し、目詰まりを防ぐことが重要です。清掃の際は、歯ブラシなどの柔らかいブラシを使って優しく汚れを落とし、パッキンを傷つけないよう注意しましょう。
ホースやパッキンのチェック習慣
排水・給水トラブルの原因は、フィルターだけではありません。ホースの折れやねじれ、接続部のパッキン劣化もエラーの引き金になります。
特に長年使用していると、ゴムパッキンが硬化・ひび割れを起こし、水漏れや給排水不良の原因になることがあります。
ホースが床や壁に押しつぶされていないか、パッキンがしっかり密着しているかを定期的に確認し、劣化が見られる場合は早めの交換がおすすめです。
こうしたチェックを習慣化することで、C5・E2といったエラーの再発を防げます。
湿気・ホコリ対策と設置環境の見直し
EE1やED4など、基板やセンサー系のトラブルは設置環境の影響を大きく受けます。
湿気が多い場所では内部に結露が発生し、電子部品の誤作動や劣化が進行します。また、洗濯機の背面や底面にホコリが溜まると排熱が妨げられ、モーターの過熱につながることもあります。
定期的に洗濯機の周囲を清掃し、通気性を確保することが重要です。可能であれば、湿気の多い洗面所や浴室横から移設することも効果的な対策になります。
電源リセット・セルフチェックの習慣化
東芝洗濯機の多くのエラーは、一時的なセンサー異常や負荷による誤作動が原因です。
週に一度程度、電源リセット(コンセントを抜いて1〜2分放置)を行うことで内部のセンサーがリフレッシュされ、不意のエラーを防止できます。
また、洗濯前にホースの折れ・フィルターのつまり・ふたの閉まり具合をセルフチェックする習慣をつけることで、エラー発生の予兆を早期に発見できます。
小さな習慣の積み重ねが、再発防止のカギとなります。
よくある質問(Q&A)|東芝洗濯機のエラー対策
エラーコードは放置するとどうなる?
エラーコードは、機械が異常を検知したサインです。放置すると、モーターやポンプ、基板といった高額な部品の故障につながる可能性があります。
例えばC5を放置して排水ポンプが焼き付くと、修理費が2万円以上になることも。E2を無視して使用を続けると、水漏れや漏電のリスクも生じます。
「動くから大丈夫」と思っていても、ダメージは確実に蓄積していくため、早めの対応が鉄則です。
自力でリセットしても直らないときは?
リセット操作で改善しない場合、単なる誤作動ではなく部品の劣化や機械的な不具合が起きている可能性があります。
C5やE2であればホースやフィルターの奥に異物が詰まっているケース、E6ではモーターやベルトの摩耗、EE1・ED4では基板トラブルが考えられます。
何度も同じコードが出るときは、自己修理では限界があるため早めにメーカーサポートへ相談しましょう。
修理と買い替え、どちらが得?
修理費用の目安は、軽微な部品交換で1〜2万円、基板やモーター交換では3万円以上になることがあります。
使用年数が7年以上の場合は、修理よりも買い替えた方が長期的にコスパがよくなるケースもあります。
一方で、保証期間内であれば無償修理の対象になる可能性もあるため、まずは保証書と購入時期を確認しましょう。
他メーカーとの違いはある?
東芝洗濯機のエラーコードは、安全装置が比較的早く作動する仕様になっているのが特徴です。
他メーカーに比べて「エラーが出やすい」と感じる人もいますが、それは逆に言えば早期発見がしやすい=故障リスクを低減できるというメリットでもあります。
特にドラム式ではセンサーの精度が高く、小さな異常でもコードを表示するため、早めの対応で大きな修理を回避できるケースが多いです。