「シャープのエアコン、内部洗浄がずっと終わらない……」
夜になっても送風が続き、不安になって電源を抜いた
そんな経験はありませんか?
実はこの“内部洗浄が終わらない”状態、すぐに故障とは限りません。
シャープのエアコンは機種によって、内部洗浄(または内部クリーン)の運転時間が長くなる仕様があります。
とはいえ、内部洗浄が長時間続くのには「正常なケース」と「異常なケース」があり、対処を間違えると故障につながるリスクもあります。
この記事では、
- シャープエアコンの内部洗浄が終わらない原因
- 仕様と故障の見分け方
- モデル別の挙動の違い(AY・DMシリーズなど)
- 停止・リセットなどの対処法
- 修理や相談の判断基準
をわかりやすく解説します。
「故障なのか、仕様なのかがわからない…」
「夜中に勝手に運転が続くのが不安」
そんなあなたも、この記事を読むことで焦らず正しく判断・対処できるようになります。
内部洗浄が終わらないときの基本理解
「内部洗浄」とは何か(シャープ特有の機能)
シャープのエアコンに搭載されている「内部洗浄(内部クリーン)」機能は、冷房や除湿運転で発生した水分を利用してエアコン内部を乾燥・除菌し、カビや臭いの発生を抑えるための機能です。
通常の冷暖房運転とは異なり、運転停止後も自動的に送風が続くことで、内部の熱交換器や送風ファンを乾燥状態に保つことが目的です。
特にシャープ製品の場合は、プラズマクラスター技術を活用して内部の空気を清浄化するモデルもあり、他メーカーよりも運転時間が長くなる傾向があります。
「スイッチを切ったのに送風が続いている」「ピッという音がしても止まらない」といった症状は、故障ではなくこの内部洗浄機能による仕様である可能性が高いのです。
この機能は湿気の多い日本の気候に合わせたもので、冷房後に内部のカビや臭いを防止するための重要な工程。見た目には「終わらない」と感じても、実は正常に動作しているケースが多くあります。
内部洗浄が終わらないときによくある状況
「内部洗浄が終わらない」と感じるケースの多くは、実はエアコンが内部乾燥を続けているだけのことがほとんどです。
シャープのモデルによっては、内部洗浄に30分〜2時間ほどかかる場合もあり、夜間に冷房を止めたあとも運転音が続くことがあります。
よくあるパターンとしては以下のようなものです。
- 冷房停止後に送風が長時間続く
- 夜中や明け方に「勝手に送風が始まる」
- 本体ランプが点灯したままになる
これらはいずれも、内部洗浄機能が正常に作動しているときによく見られる挙動です。
特に夏場の高湿度環境では乾燥に時間がかかり、ユーザーが「終わらない」と感じやすくなります。
異常ではなく仕様であるケース
「内部洗浄が長すぎる=異常」とは限りません。
シャープの内部洗浄機能は、エアコン内部の湿度・温度・使用状況によって運転時間が変動する仕様です。
たとえば湿気が多い日やフィルターにホコリが溜まっていると、乾燥に時間がかかり、洗浄運転が通常より長くなることがあります。
また、内部洗浄は自動で始まる場合もあります。特に自動運転モードに設定していると、ユーザーがリモコンを操作していないのに突然ファンが回り始めることがありますが、これも正常な挙動です。
「深夜に勝手に動き出した」と驚くユーザーも少なくありませんが、多くの場合はエアコンのカビ・雑菌対策機能が働いているだけです。
停止できないときの仕組みと理由
内部洗浄が始まると、基本的には途中で止めることは推奨されていません。
なぜなら、内部洗浄中に強制的に停止すると、中途半端に湿った状態で内部が放置され、カビや臭いの原因になるからです。
このため、シャープの多くのモデルでは「内部洗浄中はリモコン操作で止められない」仕組みになっています。
また、停止ボタンを押しても反応しないように見えるのは、あえてそう設計されているためです。
もし内部洗浄を頻繁に中断すると、熱交換器に水分が残り、カビ・臭い・故障リスクを高める可能性があります。
どうしても止めたい場合はブレーカーを落とす方法もありますが、これは緊急時以外はおすすめされません。
終わらないときの主な原因とチェックポイント
内部洗浄の所要時間と目安
内部洗浄にかかる時間はモデルや使用環境によって異なりますが、おおむね30分〜2時間が目安です。
AYシリーズやプラズマクラスター搭載モデルでは、湿気除去を徹底するために特に長時間の送風が続く傾向があります。
また、冷房後すぐに内部洗浄が始まった場合と、タイマーで遅れて開始される場合では運転時間が異なることもあります。
「いつもより長い」と感じたときも、この仕様を理解しておくことで、慌てずに見守ることが可能です。
温度・湿度・環境による影響
内部洗浄は、周囲の温度や湿度の影響を大きく受けます。
特に梅雨や真夏の高湿度環境では、乾燥に時間がかかるため内部洗浄も長引きやすいのが特徴です。
逆に冬場や乾燥した環境では、短時間で終了することもあります。
また、設置場所の通気性も大きく関係します。
壁際や狭い場所に取り付けられたエアコンは、内部の空気がこもりやすく、乾燥に時間がかかることがあります。
こうした環境要因を踏まえることで、内部洗浄時間の“長さ”にも納得できるケースが多いのです。
フィルター汚れやホコリの蓄積
内部洗浄が長く続く原因の一つに、フィルターの汚れやホコリの蓄積があります。
フィルターが目詰まりしていると送風効率が落ち、乾燥に余計な時間がかかるためです。
定期的にフィルターを掃除しておくことで、内部洗浄時間を短縮できる可能性があります。
また、熱交換器や吸気口にホコリが溜まっていると内部の湿気がうまく排出されず、結果として送風時間が長引くことになります。
「洗浄時間が長いな」と感じたときは、まずフィルターや吸気口の汚れをチェックしてみるとよいでしょう。
センサーや基板の異常・不具合
ごくまれに、内部洗浄が延々と終わらないのは センサーや基板の不具合 が原因の場合もあります。
湿度・温度センサーが正常に働いていないと、エアコンが「まだ乾いていない」と判断し、いつまでも洗浄を続ける状態になることがあります。
また、基板の故障や制御エラーにより、プログラムが停止せず延々と送風が続くケースも報告されています。
このような場合は、リモコン操作や電源リセットでは解決できないことが多く、修理対応が必要になる可能性があります。
使用年数が長いエアコンや、最近リモコン操作に不具合がある機種では、この可能性も視野に入れておくとよいでしょう。
シャープエアコンのモデル別の挙動と違い
AYシリーズとDMシリーズの特徴
シャープのエアコンの中でも「AYシリーズ」と「DMシリーズ」は、内部洗浄機能の動作時間や挙動に違いがあります。
AYシリーズは比較的高機能モデルが多く、内部洗浄の時間が長めに設定されている傾向があります。これは、冷房運転中に吸い込んだ湿気を徹底的に除去するためで、送風時間が1時間を超えることもあります。
一方、DMシリーズはシンプルモデルに分類されることが多く、内部洗浄の時間は短めです。30〜40分程度で終わるケースが多く、動作も静音性が重視されています。
ただし、DMシリーズでは湿度が高い環境だと洗浄時間が延びることがあり、夜間に思ったよりも長く運転音が続くケースもあります。
両シリーズの違いを知っておくことで、「異常な長さ」なのか「仕様として長いだけ」なのかを判断しやすくなります。モデルごとの特徴を把握しておくことは、不要な不安を減らす第一歩です。
プラズマクラスター搭載モデルの動き
シャープといえば「プラズマクラスター」機能が有名です。
この技術は空気中にイオンを放出し、カビや菌の発生を抑制するもので、内部洗浄運転中にもこの機能が連動して動作するモデルがあります。
このため、プラズマクラスター搭載モデルでは 送風時間が長くなる傾向が強く、標準モデルよりも内部洗浄に時間がかかるのが特徴です。
また、内部の温度・湿度センサーと連動して自動的に「洗浄の強度」を調整するため、天候や使用状況によって動作時間が大きく変わることもあります。
「昨日は30分で終わったのに、今日は1時間経っても続いている」というようなケースは、このプラズマクラスターの制御によるものです。
特に梅雨や真夏など湿気の多い時期は、長時間運転=異常ではなく仕様である可能性が高いことを理解しておきましょう。
自動内部清浄機能の時間差
シャープのエアコンには、「冷房停止後に自動で内部洗浄が始まるモデル」と、「一定時間経過後に始まるモデル」があります。
自動内部清浄機能は、使用環境の湿度や温度に応じて運転時間が自動調整されるため、同じ部屋でも日によって運転時間が変わるのが特徴です。
AYシリーズの一部モデルでは冷房停止直後に洗浄が始まり、1〜2時間ほど続くことがあります。
DMシリーズなどでは、停止から10〜15分ほど遅れて開始することがあり、ユーザーが「勝手に動き出した」と感じるケースも少なくありません。
この時間差は内部の湿度センサーによる自動制御の結果であり、特に不具合ではありません。
ただし、リモコン設定で「内部洗浄をOFF」にできるモデルもあるため、使用環境によっては設定を調整するのも一つの手です。
古いモデルと最新モデルの違い
古いモデルと最新モデルでも、内部洗浄の動作時間や挙動には明確な差があります。
数年前のモデルでは内部洗浄が比較的シンプルで、送風のみで乾燥させるため、30分程度で完了するケースが多い傾向があります。
一方、最新モデルでは湿度センサー・プラズマクラスター機能・温度制御などが組み合わさり、より徹底的な乾燥を行うために運転時間が長くなる傾向があります。
また、最新モデルではリモコン上で「内部洗浄」や「内部クリーン」を個別設定できるものも多く、ユーザーがある程度コントロールできる仕様になっています。
逆に古いモデルでは、内部洗浄が自動制御でオン・オフができないため、長時間続いても止められないという不満が出やすいのが特徴です。
このように、同じ「シャープのエアコン」でも、世代によって挙動が大きく異なるため、モデル番号を把握し、仕様を理解しておくとより的確な対応が可能になります。
内部洗浄が終わらないときの対処法
リモコン操作で停止・再起動する方法
内部洗浄が長時間続いて不安な場合、まず試すべきはリモコンでの操作です。
機種によっては、「内部クリーンOFF」設定や「停止ボタン長押し」で内部洗浄を中断できる場合があります。
AYシリーズなど高機能モデルでは、設定メニューから内部洗浄のON/OFFを切り替えられるものもあります。
ただし、内部洗浄を途中で止めると、内部が湿った状態で放置されるため、カビや臭いが発生するリスクが高まります。
やむを得ない場合を除き、基本的には最後まで運転を続けることが推奨されます。
電源リセット・ブレーカーOFFの手順
リモコンで操作できない場合は、電源リセットで対応する方法もあります。
ブレーカーを一度落として電源を完全に遮断し、数分後に再度電源を入れると、内部洗浄が強制的に停止することがあります。
ただし、この方法は「最終手段」です。
頻繁にこの操作を行うと基板やセンサーに負荷がかかる可能性があり、故障のリスクが高まるため注意が必要です。
また、再通電後は内部洗浄が再度始まるモデルもあるため、根本的な解決にはならないこともあります。
フィルター掃除・吸気口の確認
内部洗浄が長引く原因のひとつに、フィルターの汚れや吸気口の詰まりがあります。
内部洗浄は送風で乾燥させる仕組みのため、フィルターが汚れていると空気の流れが悪くなり、洗浄に時間がかかってしまうのです。
対処法としては、まずエアコンの電源を切り、フィルターを取り外して掃除します。
柔らかいブラシや掃除機でホコリを取り除き、水洗いしてよく乾燥させると効果的です。
吸気口のホコリも忘れずに取り除きましょう。これにより、内部洗浄時間が短縮されるケースも少なくありません。
長時間止まらないときの応急対応
内部洗浄が明らかに長すぎる(3時間以上続く)場合は、何らかの異常が起きている可能性があります。
まずはリモコン操作→電源リセット→フィルター掃除という順に対処し、それでも改善しない場合はメーカーサポートへの相談を検討しましょう。
また、夜中など「今すぐ止めたい」という場合は、ブレーカーを落とすことで強制停止することも可能です。
ただし、この方法は再発防止にはならないため、翌日以降に点検・修理を依頼することが望ましいです。
内部洗浄が長時間終わらない状況は、単なる仕様ではなく故障の前兆であるケースもあるため、慎重に対応しましょう。
故障の可能性があるサインと見分け方
異常な作動音・エラーランプの点灯
内部洗浄が長引いている場合でも、基本的には送風ファンの静かな運転音だけが聞こえるのが通常です。
しかし、「異音がする」「カラカラ」「ブーン」といった不規則な音が続く場合や、エラーランプが点灯または点滅している場合は注意が必要です。
異音は、ファンモーターの異常・ホコリの巻き込み・センサーの不具合などが考えられ、放置すると内部部品の故障につながる可能性があります。
また、エラーランプが点灯しているときは、内部洗浄中の通常動作ではなく、エラーコードが発生している状態かもしれません。
リモコンや本体のエラー表示を確認し、取扱説明書で該当するエラー内容を調べることで、故障の有無をある程度判断できます。
送風が続く・冷暖房が効かない場合
内部洗浄中は冷暖房機能が停止し、送風運転のみになるのが通常です。
しかし、内部洗浄が終わらない状態で長時間送風が続き、冷暖房がまったく再開しない場合は、基板やセンサーに問題がある可能性があります。
このような場合、リモコンで冷暖房を再起動しても反応しなかったり、運転ランプが点いたまま送風だけが続くといった症状が出ます。
特に湿度が低い環境にもかかわらず2〜3時間経っても終わらない場合は、仕様の範囲を超えていると考えられます。
内部清浄が何時間も終わらないとき
内部洗浄の所要時間は通常30分〜2時間程度ですが、3時間以上続くようであれば故障の可能性を疑う必要があります。
湿気や汚れの影響で若干時間が伸びることはありますが、あまりにも長引くのは制御系の不具合、センサー異常、またはファンの回転制御がうまくいっていないケースが多いです。
また、夜間など外気温が低い状態で延々と送風が続く場合も要注意です。
このようなときは「仕様だから仕方ない」と思い込まず、故障サインを見逃さないことが重要です。
修理・点検を検討すべき基準
以下のような場合は、修理・点検を依頼する判断基準になります。
- 内部洗浄が3時間以上続いて終わらない
- エラーランプが点灯・点滅している
- 異音がする、または異臭を感じる
- リモコン操作で反応しない、再起動できない
- 使用年数が7〜10年を超えている
特に使用年数が長いエアコンは、内部洗浄機能以外にも複数箇所に不具合が生じている可能性があるため、早めの対応が賢明です。
「おかしいな?」と感じた時点で、メーカーまたは修理業者への相談を検討しましょう。
修理・サポートを依頼する前にできること
エラーコードの確認と対処
シャープのエアコンは、エラーが発生すると本体ランプの点滅やリモコン画面にコードを表示する仕様があります。
内部洗浄が終わらないときでも、エラーコードを確認することで、単なるセンサーの一時的な不具合なのか、深刻な故障なのかを判断できる場合があります。
取扱説明書または公式サイトでエラーコードを調べ、対処可能な内容であれば自分で対応することも可能です。
たとえば、一時的なセンサーエラーの場合は電源リセットで改善することもあります。
シャープ公式サイト・取扱説明書を活用
修理を依頼する前にまず試してほしいのが、シャープ公式サイトや取扱説明書の活用です。
シャープ公式の「サポート・よくあるご質問」ページには、内部洗浄が止まらないときのQ&Aやリセット手順が掲載されています。
特に最近のモデルでは、内部洗浄の動作時間や仕様が細かく記載されているため、故障か仕様かの切り分けがしやすくなります。
取扱説明書が手元にない場合でも、型番を入力すればPDFで簡単に閲覧可能です。
お客様相談センターの活用法
自分で確認しても原因が特定できない場合は、シャープのお客様相談センターに問い合わせるのが効果的です。
エラーコードや症状、使用年数、型番を伝えることで、修理が必要かどうかを的確にアドバイスしてもらえます。
また、メーカーサポートを利用することで、保証期間内であれば無償修理の対象になる場合もあります。
自己判断で分解や強制停止を行う前に、一度相談センターに問い合わせるのが安全です。
業者を呼ぶ前にチェックすべき項目
修理業者を呼ぶ前に、以下の点をチェックしておくと無駄な出張費を防げます。
- エラーコードの有無を確認したか
- リモコン操作・電源リセットを試したか
- フィルター掃除や吸気口の清掃を行ったか
- 室温や湿度が高すぎないか
これらを確認しても改善しない場合に初めて修理依頼をすることで、不要な費用をかけずに効率的な対応が可能です。
また、チェックした内容を記録しておくと、修理業者への説明がスムーズになり、対応時間の短縮にもつながります。
よくある勘違いと注意点
「終わらない=故障」とは限らない
内部洗浄が長時間続くと、多くの人は「エアコンが壊れたのでは?」と感じがちです。
しかし、内部洗浄はエアコンの仕様上、30分〜2時間ほど続くこともある正常な動作であり、決してすぐに故障と断定する必要はありません。
特に梅雨や真夏など湿度が高い時期は、乾燥に時間がかかるため送風が長引きやすく、「終わらない」と感じるケースが多発します。
また、プラズマクラスター搭載モデルでは洗浄機能が強化されているため、より時間がかかる傾向があります。
「長い=異常」とは限らず、まずは機種仕様や使用環境を確認することが重要です。
自動内部清浄と内部クリーンは別機能
「内部洗浄」と呼ばれる機能には、実は「自動内部清浄」と「内部クリーン」の2種類があることをご存じでしょうか。
内部クリーンは冷房や除湿後に内部を乾燥させる運転で、ユーザーがリモコンでON/OFFを切り替えられる機能です。
一方、自動内部清浄はエアコンが自動で判断して行う運転で、夜中やタイマー運転後などに「勝手に動き出す」ように見えることがあります。
この2つは挙動も時間も異なり、混同すると不要な不安や誤解の原因になります。
仕様を理解しておくことで、異常かどうかの判断がしやすくなります。
長時間運転=異常ではないケースもある
内部洗浄の運転時間は、使用環境や気象条件によって大きく変動します。
特に湿度が高い環境や、フィルター・熱交換器にホコリが溜まっている場合は乾燥に時間がかかり、2時間以上続くことも珍しくありません。
また、機種によっては内部洗浄中にプラズマクラスターや追加乾燥機能が動作するため、送風が長引くのは仕様です。
つまり「長時間運転している=壊れている」とは限らないため、焦ってブレーカーを落としたり、リモコンを乱用して止めようとするのは逆効果になることがあります。
強制停止はトラブルの原因になることも
内部洗浄中に強制的に電源を切ると、内部の熱交換器が湿ったまま放置されることになり、カビ・臭い・内部腐食の原因になります。
また、送風ファンが停止した状態で内部が高湿度になると、エアコン内部に雑菌が繁殖しやすくなり、結果的に臭いが悪化することもあります。
さらに、頻繁にブレーカーを落とすなどして強制停止を繰り返すと、制御基板やセンサーに負荷がかかり、故障リスクが高まります。
どうしても止める必要がある場合を除き、基本的には運転が終了するのを待つのがベストです。
よくある質問(FAQ)
内部洗浄はどのくらいの時間がかかる?
内部洗浄の所要時間はモデルや環境によって異なりますが、30分〜2時間が目安です。
プラズマクラスター搭載モデルや湿度の高い環境では2時間以上かかる場合もあります。
逆に冬場や乾燥した環境では30分程度で終わることもあります。
毎回時間が違うのは、内部の湿度・温度・センサーによって運転時間が自動的に調整されているためです。
途中で止めても大丈夫?
内部洗浄を途中で止めることは基本的に推奨されません。
湿った内部を放置すると、カビや臭いの原因になるだけでなく、エアコン内部の寿命を縮める恐れもあります。
もしやむを得ず止める場合は、翌日など早めに再運転してしっかり乾燥させることが大切です。
また、強制的にブレーカーを落とすと故障の原因になるため注意が必要です。
夜中に勝手に内部洗浄が始まるのはなぜ?
内部洗浄機能には「自動内部清浄」があり、冷房運転後に一定時間経過してから自動的に運転が始まるモデルがあります。
そのため、深夜や早朝に「エアコンが勝手に動き出した」という現象が起きるのです。
これは故障ではなく仕様であり、湿気対策として非常に重要な機能です。
気になる場合は、リモコン設定で内部洗浄をオフにするか、タイマー設定を調整することである程度コントロールできます。
故障か仕様か判断できないときの対処法
「長いな」と感じても、それが仕様か故障か自分で判断するのは難しいケースがあります。
このようなときは以下のステップを踏むとよいでしょう。
- エラーコードが出ていないか確認する
- フィルター掃除・吸気口の清掃を行う
- 室内の湿度・温度を確認する
- 取扱説明書やシャープ公式サイトで仕様をチェック
それでも判断できない場合は、シャープのお客様相談センターや修理業者への問い合わせをおすすめします。
早めの対応で、大きな故障を防ぐことができます。