お風呂の追い焚きや浴室乾燥機、換気扇などに欠かせない「フィルター」。
実は目に見えないホコリや髪の毛、皮脂汚れがどんどん蓄積し、知らないうちにカビやニオイ、機器のエラーや故障の原因になっていることも少なくありません。
「何となく面倒」「掃除したことがない」「そもそもフィルターの場所がわからない」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、お風呂フィルターの掃除は、手順さえ知ってしまえば意外と簡単。
こまめなケアを続けるだけで、浴室の空気や水の流れも清潔になり、カビ・ぬめり・異臭・光熱費アップなどのリスクも大幅に減らせます。
この記事では、フィルターの種類や掃除のやり方、便利グッズ、失敗しやすいポイント、交換・トラブル対策まで、初心者でもわかりやすく徹底解説します。
今日からできる簡単ケアで、お風呂場をもっと快適で清潔な空間にしましょう。
お風呂フィルターとは?種類と役割の基礎知識
浴槽フィルター/追い焚きフィルターの違い
お風呂の「フィルター」とは、主に浴槽の追い焚き口や循環金具、浴室乾燥機、換気扇などに設置された、ゴミや汚れをブロックするための網やパーツです。
中でもよく知られているのが「浴槽フィルター」と「追い焚きフィルター」。
浴槽フィルターは浴槽の給湯口(循環口)についており、髪の毛やホコリが配管内へ流れ込むのを防ぎます。
一方、追い焚きフィルターは、浴槽のお湯を一度配管に吸い込み、温め直して再び浴槽に戻す仕組みで、循環中に大きなゴミや異物が入り込むのを防ぐ役割があります。
この2つは位置や役割が似ていますが、設置場所や構造が異なり、両方がついているお風呂もあれば、片方だけの機種も。日々のお手入れではそれぞれの場所・構造を把握しておくことが大切です。
浴室乾燥機・換気扇・エプロン内部のフィルター
お風呂には浴槽以外にも、さまざまな場所にフィルターがあります。
・浴室乾燥機:天井や壁に設置されたユニット内にフィルターがあり、ホコリや綿ゴミ、カビ胞子などをキャッチ
・換気扇:空気を排出する際の入り口部分や内部に、ホコリや汚れをブロックするフィルター
・エプロン内部:浴槽の側面カバー(エプロン)の内側にも、ゴミがたまりやすいフィルター状のパーツやネットがある場合も
これらのフィルターは目詰まりすると空気や水の流れが悪くなり、カビ・ぬめり・故障・電気代アップなどさまざまなトラブルにつながるので、定期的な掃除が不可欠です。
フィルターが汚れる原因とトラブル例
お風呂のフィルターが汚れる主な原因は、「髪の毛」「皮脂」「石けんカス」「ホコリ」「カビ胞子」「水垢」など。
家族の人数が多いほど髪やゴミがたまりやすく、換気が悪い浴室ではホコリやカビも増加します。
フィルターが汚れたまま放置すると、
・水流が悪くなり追い焚き効率が低下
・異音や水漏れ、追い焚き配管の詰まり・エラー表示
・カビ・ヌメリ・悪臭の発生
・浴室乾燥機や換気扇が効かなくなる、最悪の場合は故障
などのトラブルにつながります。
フィルター掃除を怠ることで、健康被害や高額な修理費用が発生するケースもあるため、こまめなメンテナンスがとても重要です。
掃除しないとどうなる?カビ・ニオイ・故障リスク
フィルターを掃除せずに放置してしまうと、見た目以上にさまざまなリスクが生まれます。
髪の毛や皮脂、石けんカスが溜まった部分にはカビや雑菌が繁殖しやすくなり、ぬめりや黒ずみ、浴室全体のニオイの原因にもなります。
また、配管内部に汚れが入り込むと、追い焚きのお湯が臭う、黒いゴミや浮遊物が出てくるなどの現象が起きる場合も。
さらに、乾燥機や換気扇のフィルター詰まりは機器自体の負荷を増大させ、消費電力アップ・寿命短縮・最悪は故障や火災のリスクまであります。
「掃除が面倒」と思っても、実はフィルターのメンテナンスこそが快適で安全なバスタイムを守る大事なポイントなのです。
お風呂フィルターの掃除方法を徹底解説
基本の掃除手順(フィルター取り外し〜洗浄〜乾燥)
お風呂フィルター掃除の基本手順は、どのタイプでもおおむね共通しています。
- 電源を切る・安全確認
浴室乾燥機や換気扇の場合は必ず電源をオフにし、感電やケガのリスクを避けます。 - フィルターの場所を確認して取り外す
機種ごとに位置や取り外し方法が違うため、説明書やメーカーサイトで正しい外し方を確認します。
無理に引っ張ると破損の恐れがあるので、ていねいに作業しましょう。 - 大きなゴミやホコリを除去
取り外したフィルターの表面や周囲に付着した髪の毛・ホコリは、まず掃除機や歯ブラシ、古い歯ブラシなどでやさしく取り除きます。 - 水洗い・中性洗剤での洗浄
流水で流すだけでもある程度汚れは落ちますが、皮脂や石けんカスがひどい場合は中性洗剤や重曹を使ってスポンジで優しく洗います。
こびりついたカビやヌメリは、専用ブラシや古歯ブラシを使うと効果的です。 - しっかり乾燥させる
洗い終わったらタオルで水気を拭き取り、風通しの良い場所で完全に乾かします。
濡れたまま戻すとカビやニオイの原因になるため、乾燥は徹底しましょう。 - 元通りに取り付けて動作確認
正しい向き・場所でフィルターを戻し、電源を入れて正常に動作するかをチェックします。
これらを定期的に繰り返すことで、フィルターの性能を最大限発揮し、トラブルを防げます。
タイプ別(浴槽/追い焚き/乾燥機/換気扇)の分解・清掃
浴槽・追い焚きフィルター
・浴槽内の循環口カバーを手で回して外し、中のフィルターを取り出す
・大きなゴミはティッシュやブラシで取り除き、ぬるま湯+中性洗剤でやさしく洗浄
・細かい目詰まりやぬめりには重曹やクエン酸も有効
浴室乾燥機のフィルター
・天井や壁のカバーを外す(ネジ止めタイプもあり)
・フィルター部分を抜き出し、ホコリは掃除機・水洗いで除去
・カビや油汚れには中性洗剤、重度なら専用クリーナーも活用
換気扇のフィルター
・カバーを外し、内部のフィルターやプロペラも取り出す
・ホコリ・汚れが多い場合は使い捨て手袋やマスク着用
・油分やカビがひどい場合は、つけ置き洗いやプロ用洗剤を使うのもおすすめ
エプロン内部・浴槽パーツ
・エプロン(浴槽の前面カバー)を取り外し、奥のネットやフィルターを取り出す
・手の届きにくい箇所は柄付きブラシやスプレーでケア
重曹・クエン酸などナチュラルクリーニングの使い方
環境や手肌にやさしいナチュラルクリーニングも人気です。
・重曹は皮脂やぬめり汚れ、消臭効果が高く、フィルターのつけ置きやこすり洗いに最適
・クエン酸は水垢やカルシウム汚れの分解に強く、浴室乾燥機や給湯配管パーツの白い汚れにも効果的
重曹やクエン酸を水に溶かし、フィルターを30分ほどつけ置き→ブラシでこすり洗い→しっかりすすぎ→乾燥、という流れで、頑固な汚れもすっきり落とせます。
市販洗剤・プロ用グッズでの洗浄テクニック
市販のバスクリーナーやフィルター専用クリーナー、プロ用洗剤も活用できます。
・バス用中性洗剤、塩素系カビ取り剤(※素材やメーカーの注意事項厳守)
・専用のフィルター洗浄スプレーやジェル
・プロ用ブラシ、細かい目用のフィルタークリーナー
市販・業務用グッズは“つけて流すだけ”など時短タイプも多いので、忙しい人や頑固な汚れには心強い味方です。
掃除頻度の目安とタイミング
フィルター掃除のベストな頻度は、
・浴槽・追い焚きフィルター…2週間に1回~月1回
・浴室乾燥機や換気扇…月1回~2ヶ月に1回
・ホコリや髪の毛が多い場合、入浴人数が多い場合は頻度アップ
・カビやニオイが気になる時はすぐ対応
特に、季節の変わり目や大掃除、引っ越し前後は念入りな掃除がおすすめです。
掃除後の取り付けと動作確認のポイント
掃除後は必ず「元通りに正しく取り付ける」ことが大切です。
・向きやはめ込み具合を確認
・カバーが浮いたままになっていないかチェック
・電源を入れて異音やエラー表示がないか動作テスト
取り付けミスやパーツの紛失・破損がないかも必ず確認し、機器のトラブル予防につなげましょう。
お風呂フィルター掃除のコツ・時短テク
ラクに続けるための習慣化アイデア
「掃除は続かない」「つい忘れてしまう」…そんな人には、
・カレンダーやスマホのリマインダーで掃除日を定期通知
・家族や同居人と役割分担して習慣化
・掃除用具をお風呂場に常備し、思い立ったときすぐできる環境にする
など、“ついで掃除”や“ながら掃除”の工夫が効果的です。
「入浴後のタイミングで必ず1分だけフィルター掃除」と決めておけば、手間も汚れもためずに済みます。
つけ置き/パック/ブラシ併用の裏ワザ
時短かつしっかり汚れを落とすには、
・重曹やクエン酸のつけ置き洗い
・頑固な部分はキッチンペーパーやラップでパック→汚れをふやかしてからブラシでこする
・汚れが多い時は浴槽の残り湯を使った「まとめ洗い」もコスパ◎
また、古い歯ブラシやフィルター専用ブラシで、目詰まり部分だけサッとこするのも時短テクのひとつです。
忙しい人向け時短グッズ・便利アイテム
100円ショップやホームセンターで手に入る
・使い捨てフィルターカバー
・フィルター掃除用ミニブラシ
・水だけで落ちるスポンジ
・ワンタッチで外せるクリップ式カバー
・電動ブラシやスプレー洗剤
こうした便利アイテムを活用すると、掃除のハードルがぐっと下がります。
面倒な時こそ、アイテムの力を借りて「とりあえずきれい」を目指しましょう。
掃除しやすいお風呂環境づくり
掃除をラクにするには、お風呂場自体の環境も重要です。
・お風呂小物やボトル類は極力減らして、ゴミやホコリがたまりにくくする
・換気扇や乾燥機の吸気口まわりを日常的にサッと拭く
・家族でルールを決め、フィルター掃除を「みんなの習慣」にする
掃除がしやすいお風呂をつくることで、フィルターだけでなく浴室全体が清潔に保てます。
お風呂フィルター掃除の必要性とメリット
フィルター掃除で得られる効果
お風呂フィルターを定期的に掃除することで、さまざまなメリットがあります。
・追い焚きや給湯の水流がスムーズになり、機器本来の性能を維持
・お湯の臭いや濁り、黒い汚れの発生を防止
・浴室乾燥や換気の効率が上がり、洗濯物も早く乾く
・カビ・ぬめり・ニオイの予防
・電気代やガス代の節約
・故障・エラー表示のリスク軽減、機器の寿命延長
これらの効果は一度掃除しただけでも実感しやすく、家族の健康や節約にも大きく役立ちます。
汚れを放置すると健康や光熱費にも影響
フィルター掃除をサボっていると、目に見える不快感だけでなく健康や家計にも悪影響が及びます。
・フィルターにたまったカビや雑菌が浴室中に飛散し、喘息やアレルギー、肌荒れの原因に
・水流が悪くなり給湯や追い焚きの効率が下がることで、余計なエネルギー消費=光熱費の無駄遣い
・浴室乾燥機や換気扇の目詰まりによる異音・動作不良で修理・交換コストが発生
定期的な掃除を習慣にすることで、こうしたリスクを防ぎつつ快適な入浴環境を維持できます。
賃貸・持ち家どちらも重要な理由
「自分の家じゃないから…」と賃貸住宅でフィルター掃除を怠る方も少なくありませんが、
実は賃貸でもフィルターのメンテナンスは非常に重要です。
退去時の原状回復費用や、フィルター詰まりによる機器の修理費が高額になることもあるため、こまめな掃除がトラブル防止になります。
持ち家の場合も、せっかくの設備やリフォーム機器を長持ちさせるためにはフィルターの掃除が必須。
新品時の快適さや省エネ性能をキープし続けるために、賃貸・持ち家問わずフィルター掃除は“住まいの基本習慣”として意識しましょう。
フィルターの交換・メンテナンスと寿命
掃除だけでダメな場合の交換基準
どんなに丁寧に掃除しても「フィルターの目詰まりが取れない」「変形や破れ、劣化が見られる」場合は、思い切ってフィルターを交換するタイミングです。
ゴムや樹脂の劣化、金属部分のサビ、目の隙間に黒カビがこびりついているなど、再生できないダメージがある場合も同様です。
また、メーカーが定める「推奨交換サイクル」(1年〜数年ごと)を参考に、定期的に新しいものへ交換しましょう。
交換目安は以下のような状態です。
・掃除してもニオイが残る
・水流が明らかに悪い
・カビが取れず黒ずんでいる
・フィルターが変形・破損している
トラブルを未然に防ぐためにも、「ダメージが目立つ前の予防交換」も有効です。
純正/互換品の違いと選び方
フィルターを交換する際は「純正品」と「互換品(社外品)」のどちらを選ぶか迷うことも多いです。
純正品はメーカーが推奨し、機種ごとにピッタリ合う安全設計。耐久性や適合性、トラブル時のサポートも安心です。
互換品は価格が安いものが多く、入手しやすい点がメリット。ただし適合確認や品質チェックを必ず行いましょう。
選ぶポイントは、
・型番や機種名を必ず確認し、適合する製品を選ぶ
・ネット購入時はレビューや販売実績も参考に
・初めての交換やトラブル時は純正品を選ぶのがおすすめ
フィルターの寿命と長持ちさせるコツ
フィルターの寿命は製品や使い方によりますが、一般的に1年〜数年が目安です。
寿命を延ばすには「こまめな掃除」と「正しい取り付け」「水気や汚れをしっかり落とすこと」がポイント。
無理な力を加えず、ブラシやスポンジも素材に合ったものを選ぶことで、摩耗や破損を防げます。
また、フィルター掃除後に十分に乾燥させることで、カビや劣化を遅らせることができます。
定期的なメンテナンスで、結果的に長持ちさせてコスパも高めましょう。
交換時の注意点・自己交換の手順
フィルター交換は、自分で簡単にできるものがほとんどです。
手順は以下の通りです。
- 説明書やメーカーサイトで交換手順を確認
- 必ず電源オフ・水を抜いて安全を確保
- フィルターを慎重に取り外し、型番や向きを覚えておく
- 新品フィルターを正しい向きで装着
- しっかりとはめ込み、異物や取り付けミスがないか確認
- 動作テストをして正常に機能するかチェック
交換前後のフィルター状態を写真で記録しておくと、今後のメンテナンスにも役立ちます。
掃除でよくある失敗・トラブルQ&A
フィルターが外れない・壊れた時の対処
「フィルターが固くて外れない」「無理に外して破損した」というトラブルも多発します。
そんな時は、
・お湯やぬるま湯で周囲を温めてみる
・優しくねじる、少しずつ動かす
・無理をせず、メーカーや管理会社に相談
力任せに引っ張るとパーツ破損やケガの原因になるので注意しましょう。
水漏れ・異音・エラー表示が出た場合
フィルター掃除後に「水漏れ」や「異音」「エラー表示」が出た場合は、
・フィルターやカバーがしっかり取り付けられているか再確認
・パッキンの劣化・ズレや、部品の紛失・破損がないかチェック
・一度電源を切り、数分後に再起動する
・改善しない場合はメーカーサポートや専門業者に相談
トラブル発生時は無理な運転を避け、早めの対応が重要です。
掃除中に部品を失くした/破損した場合
掃除中の部品紛失や破損もありがちです。
・部品の型番や形状を事前に確認しておく
・掃除スペースを整理し、排水口や隙間に落ちないように注意
・万が一なくした場合は、メーカーの部品販売やホームセンターで手配できる場合も
純正部品はネット注文も可能なことが多いので、あわてず確認しましょう。
賃貸での掃除・修理トラブルの対策
賃貸住宅でフィルターの掃除や交換時にトラブルが起こると、
・管理会社や大家さんに事前相談(特に修理・部品交換時)
・契約書の設備・原状回復ルールを確認
・退去前にしっかり掃除し、現状を写真で残しておく
万が一、故障や破損時の責任範囲についても管理会社と連携することで、無用なトラブルを避けられます。
お風呂フィルター掃除の予防・日々のメンテナンス
日常的にできる簡単ケア
日々のちょっとした習慣で、フィルターの汚れや目詰まりは大きく予防できます。
・入浴後、浴槽や排水口周辺に髪の毛やゴミが残っていないか確認し、手やネットでこまめに取り除く
・浴室乾燥機や換気扇は、運転前後に吸気口やフィルター部をさっと乾拭きする
・追い焚き配管の自動洗浄機能があれば、定期的に作動させる
・洗剤カスや石鹸カスが目立つときは、重曹やクエン酸スプレーで早めにケア
これらの“小掃除”を積み重ねることで、本格的なフィルター掃除の手間もぐっと減らせます。
カビ・ニオイ・ぬめりを防ぐポイント
カビやぬめりの発生を防ぐためには、「湿気と汚れをためない」が鉄則です。
・お風呂使用後は換気扇をしっかり回し、浴室全体を乾燥させる
・フィルター部分が濡れている場合は、乾いたタオルで軽く水分を取る
・防カビ剤や浴室用除菌スプレーを活用するのも効果的
また、梅雨時や夏場は特にカビが繁殖しやすいので、掃除頻度を少し上げて予防しましょう。
フィルター周りの水垢・石けんカス対策
フィルター周辺には石けんカスや水垢もたまりやすくなります。
・週1回程度はフィルターを外さず、外側だけでもクエン酸や重曹スプレーでふき掃除
・フィルターや循環口の表面は、柔らかいブラシやクロスで優しくこする
・水垢が目立つ場合は、クエン酸パック(湿布)で数分間なじませてから拭き取る
これだけでも見た目の清潔感と機能維持につながります。
プロ業者の定期メンテナンス活用法
自分ではなかなか奥まで掃除できない、機械内部の汚れが気になるときは、プロのハウスクリーニング業者の利用も検討しましょう。
・追い焚き配管や乾燥機内部など、分解洗浄が必要なパーツも徹底クリーニング
・フィルターの交換や状態チェック、浴室全体の抗菌処理までワンストップで対応してくれる
・大掃除や引っ越し前後、家族にアレルギーや小さな子どもがいる場合にも安心
「年1回のプロ洗浄+普段のセルフケア」で、お風呂の衛生と快適さを両立しましょう。
タイプ別・メーカー別お風呂フィルター掃除の注意点
TOTO/LIXIL/パナソニックなど人気メーカーの違い
お風呂フィルターの設計や外し方・掃除法は、メーカーごとに微妙な違いがあります。
TOTOは浴槽フィルターやエプロン内部が分解しやすい設計、LIXILは循環口がコンパクトで外しやすいものが多く、パナソニックは浴室乾燥機のフィルターが引き出し式など、それぞれ独自の工夫があります。
取扱説明書やメーカーサイトを必ず確認し、
・外し方、取り付け方を無理せず守る
・指定の洗剤やブラシを使う
・特殊コーティングや部品の有無に注意する
メーカー純正パーツの取り寄せや、サポート窓口も積極的に活用しましょう。
ユニットバス/戸建て/マンション別のポイント
住宅タイプによってもフィルターの種類や掃除方法が異なります。
ユニットバスは一体型パネル内にフィルターが隠れていることが多く、マンションは追い焚き口や換気扇の掃除スペースが狭い場合も。
戸建ては大型浴槽や複数のフィルターが付いていることもあり、メンテナンスの範囲が広くなります。
住宅ごとに取扱説明書で位置や分解方法を確認し、無理のない範囲で丁寧に掃除しましょう。
特殊フィルターや防カビ加工タイプの手入れ
最近は、防カビや抗菌加工が施された高性能フィルターも増えています。
この場合も、ゴシゴシ強くこすったり、強い薬品や熱湯で洗うと効果が落ちたり劣化の原因に。
指定の洗剤や柔らかいブラシを使い、説明書通りの頻度でやさしく掃除しましょう。
また、防カビ性能は永続しないため、劣化やカビ発生時には早めの交換が大切です。
説明書の読み方とサポート活用
最も安全で確実なのは、必ず取扱説明書を読むことです。
・フィルターの外し方・戻し方、推奨洗剤やメンテナンス頻度
・分解の可否、やってはいけないNG例
・困ったときの問い合わせ先
これらが記載されています。
説明書を紛失した場合も、各メーカーの公式サイトでダウンロードや問い合わせが可能です。
迷ったときは無理をせず、サポート窓口や業者に相談しましょう。
お風呂フィルター掃除のお役立ちコラム
SNS・口コミで話題の裏ワザ
最近ではSNSや口コミで、一般家庭のアイデアや便利グッズが多数シェアされています。
たとえば、
・「フィルター掃除はお風呂の残り湯でつけ置き」→お湯の熱で汚れが落ちやすく、時短にもなる
・「100均のボトルブラシや歯ブラシで細かい目詰まりをしっかり除去」
・「フィルターの目が細かすぎて掃除が大変な場合、週ごとに使い捨てフィルターカバーを利用する」
・「換気扇や乾燥機のカバーは、掃除後にラップやカバーでホコリよけをして汚れ防止」
など、ちょっとした工夫や小物使いで面倒な掃除がグッと楽になるテクニックがたくさんあります。
また、「掃除後のビフォーアフターを写真に撮る」「家族みんなで掃除リレーする」など、モチベーションが上がる方法もSNSで多く紹介されています。
家族構成・ライフスタイル別のおすすめ頻度
一人暮らし、共働き、ファミリー、高齢世帯など、家族構成によってフィルター掃除の最適頻度は異なります。
・一人暮らしや忙しい方は「月1回」を習慣化し、入浴や掃除のついでに
・小さいお子さんやペットがいる家庭は「2週間に1回以上」がおすすめ。髪やホコリが多くなりやすいため
・家族が多い場合や、追い焚き・乾燥機を頻繁に使う家庭は「週1回」または「汚れが気になった時すぐ」
・高齢者やお風呂を長く快適に使いたい世帯は、プロの定期メンテナンスも併用
ライフスタイルに合ったペースで無理なく続けることが、長く清潔を保つポイントです。
業者クリーニングの相場と選び方
自分で掃除しきれない頑固な汚れや、配管内部・乾燥機内部の分解洗浄は、プロ業者に依頼するのもおすすめです。
・追い焚き配管や浴室乾燥機の分解洗浄は、1万円〜2万円程度が相場
・お風呂全体のハウスクリーニングや複数設備セットなら2〜4万円前後が目安
・口コミや評判、対応エリア、追加料金の有無、保証の内容なども事前にしっかり確認
「どこまで自分で掃除できて、どこからプロに頼むべきか」迷ったら、無料見積もりや相談だけでも活用してみましょう。
DIYでお風呂全体をピカピカにする方法
フィルター掃除に合わせて浴室全体をきれいにしたいときは、DIYクリーニングもおすすめです。
・フィルター、排水口、壁や天井、浴槽のエプロン内部まで一気に分解・掃除
・重曹・クエン酸・中性洗剤などナチュラルクリーナーを使って、家族やパートナーと役割分担で効率よく
・普段手が届きにくいパーツは柄付きブラシや高圧シャワーも活用
大掃除や引越し前後、年末年始などのタイミングで一気に“リセット”することで、見違えるような清潔感と気持ちよさが得られます。
まとめ|お風呂フィルター掃除で清潔&快適なバスタイムを
お風呂フィルターは、毎日使う浴槽や乾燥機、換気扇の「見えない汚れ」をキャッチし、カビやニオイ、機器の故障まで防いでくれる重要なパーツです。
掃除をサボると、水流の悪化や異臭、光熱費の無駄、健康被害、最悪の場合は高額な修理費やトラブルの原因にもなります。
しかし、フィルター掃除は意外と簡単&手軽。
2週間〜月1回の定期的な洗浄と、日常のちょっとした気配りで、驚くほどキレイと安心が長持ちします。
汚れがひどい時や部品が劣化している場合は、無理せず交換やプロのクリーニングを利用するのも一つの方法です。
家族の健康やお風呂タイムの快適さ、住宅設備の寿命を守るためにも、今日から「お風呂フィルター掃除」を習慣にしてみてください。
清潔なフィルターが、毎日のバスタイムをもっと気持ちよく、安心なものにしてくれるはずです。